One Touch Freak

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仮:白いかかし 0006 途中


仮:白いかかし 0006 途中

しばらくアゼ道を歩いていくと 背の高い雑草や 正体不明の細い幹から伸びた枝が バリア兼ゲートの役目を果たす廃屋にたどり着いた。

『ああ、お疲れ様です』
廃屋の扉を開けると 視界ほぼ全域に広がる 緑を基調にした、赤・白の花 と ボウズ という世界の中で 何やら作業をしている 細身で背の高い男がかるく挨拶をした。

『ああ、お疲れさん。ちょっとウラ見にきたから』
ニギやかそうな年配の男に そう言いながら手振りで紹介をされると にいちゃんは 細身で背の高い男に会釈しながら廃屋の奥へ進んでいく。

『オレも、また競馬場つれてってくれよ』
細身で背の高い男が ボウズの下っぱらにキズをつけながら にいちゃんに話かけた。

『勘弁してください。ホントに....』
どうやら、ホントに、ホ ン ト にやめてほしいらしい。

『ガハハハハ』
大声で笑いながら ニギやかそうな年配の男は 奥の扉を開け 廃屋のウラ手へ出た。後からついていく にいちゃんの背よりも高いしげみをかきわけ しばらく下っていくと、眼先がかるくガケになった場所に ポツんと出来たスペースには 末期ガンの妻を抱えた紳士も欲しがる緑が 見渡す限り そこらじゅうで空にむかって青々としている。

『華佗って知ってるか?』

『三国志にでてくる医者ですよね』

『そうそう。その華佗が これを麻酔として使ってたんだよ』

『漫画で見たことあります。関羽の腕を切って開いて直接骨を削ったんですよね?』

『まあ、そこまでしたかどうかは分からないけど、麻沸散って名前でよく使ってたらしいな』

『かなりキツイやつ使ってたんですかね?』

『印度方面のやつ使ってたみたいだな。効くからなあ、あっちの方のは』
横山光輝-三国志 41、42巻参照。

『華佗が書き残した秘伝の書って、門番の奥さんに焼かれちゃうんですよねえ?』

『そういう言い伝えがあるらしいな。まあ、どちらにしても華佗が使ってた麻沸散の詳細な記録が残ってないのは確かだ。もしも、それが残ってたら。。。だいぶ違ってただろうな.....』

『100年? 200年?』

『ケタが一つ違うかもしれないぞ』

『えええええ~』
にいちゃんは 思わず万歳している。

『まあ、門番の奥さんの愛は それくらいだったっていうことだよ。ふふふふ』

『なんか、華佗よりも門番の奥さんの方がスゴイように思えてきますね.....』

『怖いな。ガハハハ』
ニギやかな笑顔が ポツんと出来たスペースじゅうに響いた。





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  1. 2016/12/16(金) 20:04:45|
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